はじめに

 1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災。当時は災害救助犬という言葉さえ耳新しく、その育成に携わっていた方々もごく限られていました。震災の翌年から2000年にかけて5年連続で災害救助犬の指導にアメリカから訪れてくれたのが、アンディ・レブマンとマーシャ・コーニングの両氏です。また震災をきっかけに、日本国内での災害救助犬育成の活動も活発になり、多くの関係者のご尽力のお陰で災害救助犬が普及し、そのレベルも高まっていきました。

 あの震災から19年の時が過ぎ、今では日本各地に多くの救助犬協会が設立され、災害救助犬ハンドラーの方々が災害現場で一人でも多くの命を救おうと一生懸命訓練をされています。

 2011年に起きた東日本大震災では、地震に加え津波という要因が現場で捜索に当たる方々の大きな壁となって立ちはだかりました。出動された救助犬チームにとっても非常に厳しい現場となりました。

 去年は今までの災害救助犬の訓練とは少し視点を変え、「遺体捜索」という日本では初めてのテーマでワークショップを開催いたしました。今年は去年のワークショップ初級の内容を受け、中級クラスを開催します。講師は前年同様に捜索犬を使った遺体捜索のスペシャリスト、アンディ・レブマンとマーシャ・コーニングの両氏です。全米を始め各国で捜索や指導にお忙しいお二人を招いての数少ない機会ですので、昨年初級を受講されなかった方の受講も受け付けます。

 所属団体や活動拠点の壁を越え、広く多くの災害救助犬関係者にお集りいただき、「学びの場」「交流の場」にしていただければ幸いです。